花火歳時記 冬編
花火歳時記 冬編
花火待つ見知らぬ人と話しつ 清水多恵子
花火の打ち上げは夏だけのものではありません。
スキー場を始めとして、海外遠征、雪祭りなどいろいろあります。
今回は3ヶ所の現場をご案内します。
それではご覧ください。
こちらは宮城県と山形県境のスキー場
工場長の早坂さんと黒島です。
この日の気温は氷点下7℃です。
降りしきる雪で視界も殆どありません。
雪の斜面に穴を掘って打ち上げ筒を埋めます。
周りに雪を寄せて動かないようにします。
全て手作業。大変な重労働で汗ビッショリになります。
そしてその後は汗が冷えて、寒さが倍増。
これはスキー場には欠かせない作業です。
こうしないと雪の斜面は滑りやすく不安定なので
安全のためしっかりと筒を固定するのです。
こちらは中国・広東省・広州市。
ここは北回帰線の通るところ。
さすがに日本より暖かいようです。
この日の気温は12℃。
2月5日は旧正月のため中国全土で盛大に花火を打ち上げました。
河に台舟を浮かべ、その上で打ち上げます。
砂で筒の周囲を囲んで固定します。
こちらは宮城・秋田県境のスキー場
地元鳴子町の須貝さんチームです。
ゲレンデの中腹まで、圧雪車でスターマインを運びます。
チームワークは抜群。
電線を慎重に接続します。
この日の気温は氷点下10℃です。
この作業は、細い電線を加工するため
いくら寒くても、素手で配線・接続します。
これも冬の現場ならではの苦労です。
夏よりも冬は空が澄んでいて、花火がとりわけ美しいのですが
いずれの現場も打ち上げ中は天気が悪くて、写真が撮れませんでした。(×_×;)ゴメンナサイ
そこで、こんなイメージを作ってみました。ボタンをクリックしてください。
画面が自動的に変わるスライドショーになっています。
冬は夏に向けての、新作花火のテストの場でもあります。
いろいろ趣向を凝らした花火を打ち上げて、夏の予行演習を行っているのです。
皆さん、寒いですが、ぜひ冬の花火大会に足を運んでみて下さい。
きっと驚くような色彩や形に出会えるはずです。
お聴きの曲(MIDIファイル)はClassic MIDI Roomから提供されたものです。
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