花火歳時記 春編

花火歳時記 春編





ねむりても旅の花火の胸にひらく  林火

四季折々の花火師の仕事をこれから紹介します。
春は7、8月の花火シーズンに向けて花火の製造は本格化します。
豊かな自然に囲まれた仙台工場を中心にご覧ください。


マンサクのpic 東北に春を告げる「マンサクの花」が咲きました。
山野でもっとも早く花をつけます。
みんなこの花が咲くのを心待ちにしています。


切星のpic 切星(きりぼし)の作業も始まりました。
これは点滅星を切っているところ。
大きさを揃えるため均一に切らなければなりません。
女性の小野寺さんは大ベテラン
この人の右に出る人はいません。


カタクリのpic 工場の周りは「カタクリの花」の大群落
別名「春の妖精」ともよばれています。
古くは堅香子(かたかご)とよばれ、歌にも詠まれています。
「もののふの八十娘子(やそをとめ)らが汲みまがふ
   寺井の上の堅香子の花」 大伴家持 万葉集巻第十九

僕の最も好きな花です。


運動会のpic 春の運動会をしらせる「信号雷」の打ち上げ
多いときには仙台市内だけで1日60校回ることも!
それも朝6時から7時の間なので大忙し。
子供達や両親も合図の花火を今か今かと待っています。
この花火の音が聞こえると、お母さんのお弁当作りに力がはいります。



いかがでしたか。春は、夜の花火大会こそあまりありませんが、
祭りや運動会、各種イベント等でけっこう忙しいです。夏の前夜祭といったところでしょうか。
「'99夏編」は花火大会の現場のレポートですのでお楽しみに。
もちろん、好評につき花火の写真ももりだくさんの予定です。

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