煙火の花道

花火師のふるさと小牛田(こごた)町





宵々の花火になれて音をのみ  虚子

花火師のふるさと小牛田町を紹介します。
(株)芳賀火工に集う花火師のほとんどがこの町の出身。
仙台市より車で約1時間。
とてもおいしいお米「ササニシキ」、「ヒトメボレ」の産地です。
新作花火の試験打ち上げも、ここの水田で行います。
そして花火の原料になる「もみがら」もここの米の副産物。
それでは現場の様子とともにご覧ください。

2尺筒のpic 2尺玉の打ち上げ筒と玉のセットをしています。
玉の重量はなんと80kg!重いのでクレーンで静かに入れます。
皆さん地元なのでいつも以上に張り切っているようです。



準備のpic 親子三代で花火師をなさっている方もいます。
現場総指揮は浅野和志さん(左側)。本業は農家です。
この方は釣りの名人としても有名で新聞に載ることもあります。
あるとき巨大な魚を3匹連続で釣り上げました。
そのときの新聞の見出しは「花火師三連発!」(笑)



点火のpic 打ち上げの本番待ちです。
花火師として最も緊張する時間。
電気点火を行うのは渡辺孝好さん(右側)。
本業は養豚業で、良質なSPFポークや黒豚の飼育を
大規模に行っています。


早打ちのpic 日本独特の"早打ち"
筒の底に熱く焼けた”焼金”を入れ
火薬付の玉を筒口から落としこみます。
1本の筒で連続して打ち上げることが可能です。
これには熟練した技が必要です。
打ち手はこの道35年の佐々木宗男さん。
普段は工場で「玉詰め」の作業をしています。


尺玉花火のpic これは10号の「千輪菊」。
夜空にアジサイの花が咲いたようです。


2尺花火のpic 見事大輪の2尺玉が咲きました。
玉名は「錦冠小割浮模様」
花火師の耳に家族や知人の歓声が聞こえます。
やはり地元ならではですね。
この声援をいっそうの励みにして花火師は
休む暇なく、翌日次の現場に向かいます。

いかがでしたか。小牛田町は「ササニシキ」をはじめとする米の生産で
全国的に有名ですが、実はもう一つ「花火師のふるさと」でもあったんです。
小牛田町から来ていただいてる皆さんに感謝の気持ちをこめて、このページを作りました。
(株)芳賀火工の花火を支えてくださって本当にありがとうございます。

INDEXへ

小牛田町のホームページ